月下美人





そんなあたしたちをよそに瑞季はニヤリ。



「で、これどうする?」


「永山ー」


あたしがそう右手をあげれば
どこからともなく現れた年配の男性。


「お呼びですか」



「こいつ親父のとこ連れて行って。処分は任せる、と」



「了解しました。失礼します」



瑞季と顔を見合わせて笑う。



「おーう、お疲れ。相変わらず鮮やかだな」



兄貴が革靴の底をカツカツ鳴らしながら近づいてくる。



「天下の部署なめんなよって話でしょ?」



あたしの言葉に兄貴は苦笑いだ。
そりゃ闇組織のトップ張ってる部署なんだから。