「うわお、でかいね」
バイクからおりて青龍の溜まり場を見上げる。
兄貴はあー…と苦笑いで
「俺の代で親父に頼んでつくってもらった」
はい、納得ー…
「さて、中はいるか。お前らついてこいよ」
兄貴は倉庫に入ってどんどん奥へ進んでいく。
「「「剛さん、ちわす!!!」」」
「おう、ちわー。」
うん、しつけいきとどいてるね。
「剛さーん、あたしら下で待ってるよ。さすがに幹部室入れないや」
「あ、そっか。じゃあ呼んでくるわ」
足早に階段を上がって行く。
兄貴の姿が見えなくなると同時に、あたしたちの前に青龍の下っ端たちが並んだ。
「なんだよ。」
頼、なんか不機嫌だ。
声低いし。