安産の祈りをワシに捧げてからワシの元へピタリと来なくなってしまった。 「暇だの〜」 いつしかあの娘さんの姿を見ることがワシの暇つぶしになっていた。 幾年経ってから気づいた。 大切なものは失った後に気づくと言うが、全くその通りじゃ。 そうして何年も過ぎた頃だ。 「あったぁ!祠、本当にあったんだぁ!」 む?なんだ、この小娘は。