「そうか…あの娘さんの……そう言えばどこか似ておる気がする。」




「うん。昨日お母さん達言ってたよ。あの祠が出会いの場所だって。」




「時に小娘。あの娘さんの名は?」




「もう、桜だって言ってるのに…

香奈だよ。お母さんの名前は香奈。」




「香奈…香奈さんと言うのか……そうか…香奈さんか…」




ほーじぃはそれからしばらくはずっとお母さんの名前を呼んでいた。


まるで宝物のように……