「あそこは私達の出会いの場所でもある。とても大切な場所なんだ。」 「……だからお母さんは私に祠さんの供物を毎日するよう頼んだの…?」 そう、あの祠は私が見つけたものではなく、小学生の頃、お母さんにほーじぃの供物を頼まれたから毎日お見舞いのついででお参りしていた。 「桜、私の代わりに行ってほしいところがあるの……」 そんな風にして私はそれから毎日祠へ行くことにした。