「ワシは恋の神ではないからの……洪水を鎮めることはできても、成就させることは出来んよ…」 「そっか………」 その時のほーじぃは一体どんな気持ちだったのだろう? ―――そう考えると涙が込み上げてきた。 「おいおい……泣くようなことか?失恋なんて人生にはつきものだろう?」 「違う……違うよ…」