「ここには小さな祠があると。でも、最近病院が建てられたせいで追いやられてしまったと。」
この娘はそれだけでこんな所へ来たのか?
「昔、洪水が起きた時、鎮めてくれたとも聞きました。嘘か本当かは分からないけど、もし本当なら時間のせいで皆に忘れられてしまうなんて…悲しすぎる…」
だからわざわざこんな所へ……
「祠さん、私毎日ここへ来ますね。だから悲しまないで下さい。この雨の様に泣かないで下さい。」
ワシは天候なんぞ操れんぞ?
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