―――――遠くの方で声がした。
目を薄っすらと開けると彼のようなシルエット。
飛び起きて目を見開く。
ここはおれのお気に入りの場所なんだけどと言う男の子は、
明らかに彼ではなかった。
見たこともない男の子は、下に着たジャージの色で先輩だと分かる。
気持ちが良すぎて、いつの間にか寝てしまっていたみたいだ。
夢で会った彼を思い、目頭が熱くなる。
ポロポロと涙が溢れてとまらない。そんな私を見て、
ちょっと困ったような顔をした先輩。
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