冬になった。


暖冬の影響で温かいとか言われてるけど、どこら辺がなのかわからないほどに寒くて。


ついでにあたしの心の中も、北風ばかりが吹き荒れる。


温かいのは、財布の中ばかり。


俊ちゃんがお金をくれるから、バイトさえも出来ない毎日。


大してやることもなく、ヤられるばかりの変わらない日々が続く。



12月最初の日。


あたしがこの世に生を受けた日だ。


だからって今は、大してそんなことにも喜べない。


自分が何のために生きてるのかなんて、全然わからないから。


ただ、俊ちゃんのためだけに生きてるのだとは、思いたくなかった。




相変わらず、ロクな友達も居ないのに学校にだけは通い続けて。


だからって授業を受けるわけじゃないんだから、

真面目なのか不真面目なのかわからないと言われる。


いい加減こんな日々を変えたくて、髪の毛をイエローブラウンに染め直したけど。


当たり前だけど、やっぱり何も変わらなかった。


それどころか、前より髪の毛が傷んだ気がして。


本当に、馬鹿でしかないあたし。



季節が変わっても、年齢が変わっても。


髪型が変わっても、メイクが変わっても。


こんな日々も、俊ちゃんも。


何も変わらないんだから、嫌になる。