―でも、ある日。



「……ただいま」

俺はいつものように、夜遅く帰ってきた。


そしていつもの親父の怒鳴り声…―

…が、聞こえるハズだったのに。


「―…隼人、話がある」


今日だけは、何故か整った口調で、親父はそう言った。



「……?」


いつもと違う親父を変に思い、俺は真剣に話を聞こうと思ったんだ。



「…隼人、お前……、女遊びが激しすぎるんじゃないか?」


「………っはあ!?」


親父にいきなり言われた言葉に、俺は唖然とするしか無かった。