「…お、思い出したんだ!」


白崎はそれを聞くと、目を輝かせた。


俺は「あぁ」と静かに頷き、白崎を見る。



「……俺は、親父と二人暮らしだった…――」





‐隼人の回想‐



「隼人、いつも帰ってくるの遅いぞ!?何回言ったら気がすむんだ!!」

「…うるせぇな。俺の事はほっとけよ!」


俺の親父はめっちゃ厳しくて、毎日口喧嘩が絶えなかった。


お袋が死んでから、親父の性格は一変したんだ。




「…この、不良息子が」

「…………」


何だって言えよ。
馬鹿親父。