二重人格君と、秘密の同居始めました。






…だけど、私は叫ぶのを止めなかった。





―何時間、探しただろう…。


私の体力は限界にきていた。


走るのをやめ、私は道端に座り込む。
一向に止まない雨。





「……はは…」


…………ってか、私何してんの?



馬鹿馬鹿しい私の行動たちを思い返したら、笑いを隠せなかった。



ヨッシーなんて、どうでも良かったんじゃないの…?

ヨッシーがいなくなって、良かったじゃん…。

どうしてこんなに必死になって探してんのよ……。

馬鹿じゃん…。


「…馬鹿……」


――結局、ヨッシーが心配だったんじゃん。

あんなに頭では否定しといて、身体は素直だったんだ―――