「音楽聴こう…」


私は気を紛らわすように、イヤホンを耳につけ音量をMAXにした。



――




「……め……梅……」


………あれ?
お母さん……の声が聞こえる…。


「小梅っ!!!」

「――!!」

「…アンタ寝るならベッドで寝なさいよ」


私はお母さんの声で、重たい目を開けた。


「………ん」



あれ…。
私、寝ちゃったのか。



「窓も開けっ放しで、外酷い雨よ?」

「……雨…!?」


お母さんが窓を閉めようとしている所を、私は立ち上がり止めた。