二重人格君と、秘密の同居始めました。






‐隼人::side‐




―ミーティング終了後。



俺は慣れない更衣室で、部員たちと着替えをしていた。



「吉屋、今日あまり練習になってないようだったが、大丈夫か?」


着替え終わると、隣にいた神谷先輩が話しかけてきた。


「………ちょっと、先輩方とはやるのに戸惑ってしまって」


―は?
そんな訳ないだろ?


「……そうか。お前でも、そうゆうのがあるんだな。まぁ今日は仕方ないが、これから少しずつ皆と慣れていくといい」


神谷先輩は「じゃあな」と俺の肩をトンと叩くと、更衣室を出て行った。