二重人格君と、秘密の同居始めました。







「…マジかマジか!!そうなのか~うんうん!じゃあ、アタシ応援する!」


可奈子は嬉しそうに私の肩をガシッと掴んだ。




「あ、有難う…」

「小梅が恋かぁ~。うんうん」とか言いながら、一人で頷いている。


久しぶりの、恋。

…頑張ってみよう。



私が心の中で、そう気合いを入れていると……―



「白崎さん!一年生が呼んでるよ~」



誰かに呼び出しをくらい、私は「?」を頭に浮かばせながら廊下の方へ向かった。