「……可奈子」 可奈子の言葉にじ~んときて、言おう、そう決心できた。 「……あのね、私…」 「うん?」 「―好きな人、できた…」 「………すっ、好きな人ーーーっ!!??」 可奈子のその声で、ザワッと教室が騒いだ。 「ちょ…!可奈子、声でかいっっ」 「…あ!!ごめんっ…!で、好きな人って…?」 「………」 私は可奈子に彼の名前を小さく耳打ちをした。 人に好きな人発表するのって、なんか恥ずかしいな…。