二重人格君と、秘密の同居始めました。







‐小梅::side‐



「―っくしゅん!!」


只今やまぴーと同じクラスだから、一緒に教室に向かっている最中、なんとも妙なくしゃみが出ました。



「……大丈夫か?」

突然のくしゃみに、横にいたやまぴーが心配そうにそう言った。


「……ぅーん。風邪かなぁ…?」

それとも誰かが私の噂を…?(←ごもっともです)




―パサッ…


「……!!」


突然、私の背中に何かが置かれた。


それはまさしく、やまぴーのブレザーであって……



「………ぁの、これは…」

「風邪、引かないように」



優しいやまぴーは、そうやって私の身体を心配してくれた。