二重人格君と、秘密の同居始めました。






ってか俺、なんでこんな苛々してんだ?
この感情だって、今回が初めてじゃない。


神谷先輩という存在を知った頃から―。



「!!」



このキモチ、まさか―…


“嫉妬”…?


………そうか、俺、


白崎のこと、こんなにも好きになってたんだな。



「…ハッ…。まじかよ…」




コンビニに足を踏み入れる前に、そう溢していた。




 “だって、俺のライバルになりそうだから”


さっきまでは意味が分からなかった、神谷先輩の言葉。




………そうゆう事かよ。


……上等だ。
神谷先輩には負けねぇ。

神谷先輩より先に俺のもんにしてやるよ――。