二人でまたしょうもない言い合いをしていたら、
「朝っぱらから仲良いな」
と、優しい声が聞こえてきた。
「……あ、やまぴー!おはよっ」
後ろにいたであろうやまぴーが、自転車を並べた。
「おはよう」
朝からやまぴースマイルが効果抜群だ。
くぅ…!
効いたぜっ。
「やまぴー、別に仲良いワケじゃないんだよ!?」
「そうか。なら良かった」
「……ぇ?」
最後の言葉が少々気になったが、触れない事にした。
「神谷先輩」
さっきから無言のヨッシーが口を開いた。
「…?」
「俺たち、喧嘩する程仲が良い関係なんで」

