二重人格君と、秘密の同居始めました。







「……そっか、そうなんだ」

「……」



何か言ってよ。

何で何も言わないの。




「…夕飯、持ってくる」

私は逃げるように部屋を出た。



階段を下りる途中、ゴンッという鈍い音がした。


でも部屋には戻る気なんてなくて、私はキッチンを目指した。




「………お母さん、夕飯出来た?」

「あら、帰ってたの?今日は特性ラーメンよ♪」


「うん。じゃあ、持ってくね?」


私はラーメン皿を食器棚から取り出して、鍋に入ったラーメンをついだ。



「今日も2階で食べるの?」


「うん。小テストがあるんだ」