「……そうですか」


ズキン…


いてぇ…。



「この事も吉屋に言おう思ってたんだけど、手間が省けたよ」


ズキン…



いてぇよ…。

何なんだ、これは。




「…何で俺に言うんですか」



ズキン…ズキン…



「だって、俺のライバルになりそうだから」



「!!??」


神谷先輩の言葉に反応し、俺は勢いよく立ち上がる。



どうゆう、事だ……?

俺が、神谷先輩のライバル…だと?



「じゃあ、白崎によろしくな」


混乱した俺を横目に、先輩は小さく微笑んで校門へ向かった。