「行ってるょーハハハ」

自分でも作り笑いなのが分かった。
とっさに出た嘘。
なんでこんな事言ったのか
自分でもわからない。

直矢は嘘って気付いていたのか
いなかったのか分からないけど
その日はなんにも
言わなかった。


嘘だらけの自分。
こんな最低な自分、直矢の
そばにいる資格なんて
あるのか。

けどそれ以上にそばに
いたいという思いが
強かったんだ。

直矢…こんな私でも
そばにいてくれますか?