レジに足を運ぶとさっきの失礼
男がレジ打ちをしていた。

「メアド教えてよぉー」

彼目当てできたっぽい女が
甘い声で口説く。

「えーどーしよっかなあ。」

なんて笑顔でジャレあっている。

その女は私がレジを待っていると
気付くと

「今度こそ教えてよねぇ」

と言って帰っていった。

「350円です」

彼が少し冷たく私に言う。

何だかムカつく。
さっきまであんなにデレデレ
してたくせに。

お金を出さずに黙っている
私を見ると失礼男が

「何すねてんだよ。お前も俺の
アド知りたいのか?」

と少し真顔で意地悪な笑みを
浮かべている。

「そんなわけないぢゃない。」

冷たく言い放ち私は乱暴に
小銭を置いた。

帰ろうとした私の腕を
男がつかんだ。