三時限目は体育だった。

いつものように紗英と
更衣室に向かっていると

「ごめん!トイレいきたい!先いってて!」


紗英はトイレに行った


1人で更衣室に入ると
女子皆が一斉に私を
見てきた。


「??」


何も言わず着替え始めると
1人の女子が私の肩を叩いた。


「ねぇ姫野さん」


喋った事もない人が
話しかけてきた。


「悪気は無いと思ってたけどやっぱりわざとやってんでしょ!!」


いきなり強気に
怒鳴られた。


そういえばこいつ
由梨とお昼食べてたな。



「どうしたの?いきなり?」


「とぼけんな!自分が一番わかってんだろ」


もう1人入ってきた。


「ごめん。私なんかしたかな?」


「マジでわかってねーのかよ。」

「じゃあ教えてあげる。峯本くんに色目つかってただろ!由梨が峯本くん好きだってわかってて」



峯本…
あぁ昨日告ってきたやつか


「色目なんてつかってないよ!誤解じゃない?」


私は絶対取り乱したりしない。



由梨を見ると
うつむいていて
顔がわからなかった