携帯越しにチャイムの音が聞こえる。 「授業戻らなくていいの?」 「オレは賢いからいいの。」 自慢…? 「単位とか大丈夫なの?」 「単位はヤバいな。 じゃあ約束しよう。」 「何を?」 「ずる休みしないで学校来るって言ったら授業戻る。」 「ずる休みじゃないし。」 「いいから。 学校来るって言わなきゃオレ単位落とすわ〜。 それでもいいの?」 私には関係のないことだけど。 それでも私は直也くんと約束したのは言うまでもない。