小さな宝物


あたし頑張った。


いっぱいいっぱい死ぬ気で勉強したよ。


高校生活を想像すると、なんかドキドキして…


あんなに嫌いだった勉強も毎日できた。


ちづるも毎日のようにあたしの家来て一緒に勉強してくれた。


神様!!あたし…頑張ったよ!


なんか…


落ちる気がしない!


『よし!行って来ます!』


あたしは勢いよく玄関を飛び出した。


そぅ。


今日は合格発表日。


運命の日だ!!


『あっ!あおい!コッチ!』


清流高校の校門には手招きするちづるの姿。


一緒に発表見ようって約束したんだ。


ちづるも緊張した様子。


あたしだけぢゃないんだなぁと思うと、少しホッとした。


『掲示板は…あっ!アソコぢゃない?みんないるし!』


ちづるは小走りで掲示板に駆け寄る。


ヤバイ…緊張してきた。


足動かないし。


落ちる気がしないなんて…前言撤回。


怖い。


『あおい!早く!』


そんなあたしにちづるは興奮した様子で呼びかける。


きっとちづるの名前があったんだろぉ。


やっとの思いで掲示板の前にたどり着いたあたしにちづるは言う。


『あおい!あそこ見て!』


ちづるが指差した方向を見ると…