『生徒会長。木村祐也』


木村って言ったの!?


信じらんない!


いた!


この人があの素敵な人かもしれない!


あたしは興奮して、4月の肌寒い季節の中で1人暑かった。




『あおい!ちゃんと聞いてた?』


体育館を出るとちづるが興奮した様子で駆け寄って来る。


きっとちづるもピンときたのだろう。


『バッチリ!あの人なのかな~?あの人だったらいいな!』


あたしも興奮しながら言う。


もぉ顔がニヤけてしょうがない。


あんなにカッコいい人があの時助けてくれた人だったら…


想像したたけで鼻血出そう。


『でも!ちゃんと先生に卒業生に木村って人がいたか聞いてみよぉね!』


さすが!ちづるは頭良いだけあって学習能力が高い。尊敬する。


確かにそうだもんね。


他にも木村って名字の人いるかもしれないんだし!


『ちづる!やっぱあんた頭良いよ!新入生代表なだけある!』


あたしはちづるの腕に絡みながら言った。


『やめてよ~あたしが代表なんて、あおいには恥ずかしくて言えなかったんだから!発表だってすっごい緊張したんだからね!』


ちづるは真っ赤になって言ったんだ。