【乃愛side】




「今月のメインは今朝の姫抱きショットで決まりだな。」



いつも持参しているデジタルカメラをチェックしながら怪しげなノートに何かを書き込んでいる。



「…勝手にして下さい。」



無理矢理 会話を終わらせて再度机に伏せようとしたら、麟太郎が思い切り椅子を後ろに引っ張ってきた。

その反動で首がカクンとなり、首の筋が切れるかと思った。




「寝かせてよ、眠いんだから。」


「何?王子の熟睡中ボーナスショット撮らせてくれんの?有難いなー♪」


「拒否しても撮るくせに。」


「あ、バレた?」



コイツと話していたら腹が立つのは私だけでしょうか?



指の関節をボキボキと鳴らそうとした瞬間、前方から学級日誌が私の顔面をめがけて飛んできた。