【乃愛side】



自分の教室に入り、すぐ自分の席に腰をかける。


日直の号令が終えた直後に長い長い先生の話が始まる。

この先生の話が長いのなんの。
終了のチャイムが鳴ってもまだ話そうとする程の根性には敬服する。


一眠りしようかと思い机に伏せようとした瞬間、後ろの席の人物からシャーペンでツンツンとつつかれた。

後ろの奴はよく知っている人物なので、無視して眠りに入ろうとした。


しかし、ツンツン攻撃は治まるばかりか徐々に酷くなっていくのが分かった。


このままでは制服に無数の穴が開いてしまう…。


それはさすがに嫌だったので、怒り気味で後ろを向いた。



「あ、やっと向いてくれた。おはよう、皆の王子♪」