【乃愛side】



食堂という領域へ足を踏み入れると、学年問わず大勢の生徒で賑わっていた。

人が多すぎるので、食堂の入り口で知夏を待つことにした。


私と知夏は普段から食堂を頻繁に利用している。

今日は何円あったっけ…。

そう思いながら財布の中に顔を覗かせる。


「…入り口立ってたら危ないよ。」