【乃愛side】 「ちょ、王子!答え教えて!」 「アンタさ、たまには自分で考えなよ。」 背後から麟太郎がヒソヒソと話しかけてきたが、毎回このパターンなので今回ばかりは自分で答えさせようと思いキッパリと否定した。 「王子の馬鹿ー…。」 勝手に呟いてろ。 今にでも泣きそうな顔をしている麟太郎を見てニヤニヤしていると、後ろから麟太郎の机に小さな紙切れが飛んできた。