私の帰る場所


私の目の前にいる母はもう動かない……


楽しそうに笑う顔―――

「いってらっしゃい」と言ってくれた母――

食事を作りながら私に話しかける母――


どれも本物なのに……
目の前にいる母なのに……
ついさっきまで普通の母なのに……

一生動かないなんて……


私はただ、
母を見ていることしかできなかった……