私と彼の出会い―
それは、最高で最悪な出会いだった…



「遥!お母さん、結婚するから!」

私の母はいつも唐突だ――

『誰と?』

母の結婚は初めてじゃない。
二回目の結婚になるだろう。

「龍ちゃん。」

『りゅーちゃん?』

7歳の私には理解ができない。

「今日、会ってもらうから。」

『誰に?』

「龍ちゃんに!」