その時、だれかに見られていたような気がしたけど

パニック状態のあたしには

振り向く余裕ゆらなかった。



真城 結衣(ましろゆい)

3年で先輩とおなじ学年の美人。

気が強い。

その顔とは違い、女王さま気取りのわがままな人。



ある日突然あたしは真城先輩によばれた。


「あんた、ゆうすけに告白したんだってね。」

「なっ...なんで知ってるんですか!」

「ゆうすけが教えてくれたのよ。
あんたに告られて大変だったって。


ゆうすけはねあたしのものなの!

やっと手にしたあたしの評判をあげるだけの‘道具’

そんなもの...あんたなんかにとられたくないわ」

はっ...?!


ゆうすけせんぱいがこの人と付き合ってる??


そんなの聞いてない。


てゆうか

なんなのあたしの道具だなんて!