「え!?ちょっと待て!!私の作戦がどんな物か気にならないのか?」


神様は、天使達に無視されて少し慌て気味でした。

そんな御伽噺の神様に見えない神様を諭すように天使達は言いました。


「神様。あなたは、ここ。御伽噺の世界の神様なんです。

人間の子供達が楽しめるよう作られた御伽噺を、神様であるあなたが"つまらない"と言う理由で改造するなど.......。


あなたはそれでも神様ですか!!!」


「まぁまぁ、そんなに怒るな。それに、だ。いいか?そりゃ、幼い子供は今のままで喜ぶかもしれない。

だがな。若者にはもうありきたりすぎて飽き飽きしているんだよ。だから、若者は誰も御伽噺なんか読もうとしないんだ。

そこで私は考えたんだ。一体どうすれば読んでもらえるのか?...と」


「それが、さっきの作戦ですか」


「そういうことだ。私は、決して自分がつまらなくて、飽き飽きしているだけであんな作戦なんか考えない」


神様は、天使達に自分の作戦を邪魔されないため、真面目なことを言って天使達を丸め込もうとしていたのです。


「さっすが神様!!ちゃんとマシな理由があったんですね!」


神様の発言によって、騙された天使が1名。


「ハァ~。それだけちゃんとした考えがあったのなら、邪魔しません。

......で、一体どんな作戦なんですか?」



神様は、この天使の言葉を聞いたとき心の中でガッツポーズをしたのでした。