「...いい子でしたね、千尋さんは」


千尋のいなくなった部屋で、天使は寂しげに言いました。


「だろ?さて、と。この【改造版 かぐや姫】を保存して、私の部屋に保管しておこう!」


しかし天使と神様の違いは激しく、神様は寂しい様子を一つも見せず満足気に改造した本を抱えていました。



そして、保存し終えた神様は天使達を見て一言。


「よし!また新たな人間を見つけ、改造するぞ!!」


「え!?まだやるんですか!!?」


「当たり前だ!

う~んと、次はシンデレラとか白雪姫とかがいいな~。
フフ、ベタな物語こそ改造しがいがあるものだ!!」



この神様の発言に天使達が重いため息をついたのは言うまでもない。








【完】