かぐや姫が月の都に帰る日。


千尋は、庭に立ち月の都の住人が来るのを待ちました。


「姫様、短い間でしたがとても楽しかったです。

......どうか、お幸せに」


「私も楽しかった。ありがとう、千尋。


あなたも、幸せにね。それから、無事に本当の家に帰ってね」


「はい、姫様」


千尋とかぐや姫は、そんな会話を止めるとそのときが来るのを待ちました。