「かぐや姫.......。たった3ヶ月で何故一人前の娘に成長したんだ?」


千尋が部屋を覗くと、かぐや姫と翁が話しているようでした。


「おじい様、それはまだ答えられません」


どうやら翁は、3ヶ月で一人前になったかぐや姫を不思議に思っているようでした。



「あれがかぐや姫!?何て綺麗なんでしょう!!」


千尋は、庭から部屋の中の様子を覗き、初めて見たかぐや姫に感嘆の声をあげました。


「あれほどの美貌があれば、確かに求婚したくなるものですね......。


ですが、あれほど仲のよさそうな翁さん達とかぐや姫を別れさせるのはあまりにも可哀相すぎます。


神様は、私の好きにしていいと言っていたので好きにします!


私は絶対に翁さん達を別れさせません!!」



そう決意した千尋は、早速物語の結末を変えるためにまずはかぐや姫の召使になろうと、翁達の家に入りました。