「分かりました!行ってきます!!」


「よし。んじゃぁ、この本の中に入れ」


そう言って神様は、【かぐや姫】の本を開きました。


何と、本の中は空洞になっていたのです。


「この空洞から入ればいいんですね!」


「そうだ。じゃぁ、いい結末になることを期待しておるぞ。私達は本から千尋の様子を見ているから。

あ、ちなみに何があっても助けないからな!そこんとこは自己責任ってことで!!」


この神様の能天気な発言に天使達は怒り気味に言った。


「ちょっと神様!無責任なこと言わないでくださいよ!!

......千尋さん、こんな無責任な神様ですみません。どうかお気をつけて」


「天使さん、ありがとう。それじゃあ行ってきます!」


千尋はそう言って笑うと、本の中に入っていった。


それを見送った神様は一言。


「それじゃあ私達は、本の中の様子でも見てるとするか!」


「...そうですね」


天使達は最後まで呆れ顔で神様を見つめていました。