照れたようにそう言って、俺を見つめる鏡子。



そんな鏡子を今すぐにでも抱きしめたかった。



でも狭い店内何人もいる客の前でそれは出来ねぇ・・・・・。



俺はぐっとその衝動を抑える。



そして俺は鏡子にそっと手を差し伸べた。



「俺も・・・・・好きだよ」



細く白い鏡子の手に俺の手を重ね合わせる。



「・・・・・うん・・・・」



「じゃあ、今から俺の彼女な?・・・・・ってか彼女とか初めて・・・・・だよ」



「ホントに?」



「そう。マジ」



俺はそう言って、鏡子の手を強く握って指をからめた。