あれから鏡子も彼氏の男も店には来ていない。



鏡子のことが頭のどこかにはあって、



気になりながらも、俺は仕事に明け暮れていた。



女の客からの誘いは、今まで以上に増えていた。



中には断る俺に泣いてすがる女もいる。



女に対する感情は以前の俺に戻っていた。



気に入った女には曖昧な態度で、



適当に手を出したりして遊んだ。



ただ、今までの俺と違うのは、



どんな女を抱いても・・・・・



『鏡子』を思ってしまうこと。



これはかなり厄介だ。