鏡子は答えなかった。



しばらくの沈黙の後、



困ったような表情の鏡子を見かねて、



俺は再び歩き出し、鏡子のマンションの前まで送った。



朝日が顔を出し、今日も晴天であることを告げていた。



「ありがとう・・・・・じゃあ、私はこれで・・・・・」



「ああ、じゃあ」



結局、鏡子からの、



返事は・・・・・



答えは・・・・・



分からないままだった。



まぁ、いっか、俺みたいなチャラい奴・・・・・



普通の女からすれば・・・・・イヤなのかもな・・・・・。



遊びだと思われて誤解されても仕方ねぇしな。



はっきりそう言わないところも、



鏡子の心遣いかもしれねぇし・・・・・。