外はまだ薄暗かったが、



朝の空気が心地よく、



俺は鏡子と並んで歩く。



時間は5時。



静かで誰もいない道。



鏡子はあれから黙ったままで何もじゃべらない。



俺も鏡子の歩幅に合わせながら、



無言で歩く。



タバコの煙が朝の風に流されていく。