店の閉店時間が近づくと、



客の数も少しずつ減っていった。



「じゃあな。また来るよ」



「優人~!絶対今度メールしてよぉ♪あたし待ってるからぁ!」



「ごちそう様。マジ美味かった。また土曜に来るわ~」



俺はそれぞれの客を送り出す。



「ありがとうございました。またお待ちしております」



そして、店の中に残されたのは、



いつの間にか俺と鏡子だけになった。



「鏡子・・・さん・・・?」



静かになった店に俺の声が響く。