俺は女の視線に答えることなく、仕事を続ける。



カウンターには満席の客。



今日は土曜日。



忙しくなきゃ困るよな。



俺は慣れた手つきで、次々にドリンクを作る。



青く透明な海を想わせるこのカクテルは俺のお気に入り。



「ねぇ、優人…あたしもそれ飲みたぁい」



甘ったるい声でさっきの女の客が俺に言う。



なんだよ・・・・・その目つき。