ピンク色の傘を見て、思わず笑った。



どう見ても釣り合わないこの傘と俺。



どうすんだよ・・・・・。



俺は女が歩いて行った方向を見た。



ってか・・・・・もういねぇし・・・・・。



仕方なく傘を開く。



広げたピンク色の傘は、ドンヨリ曇った空に彩りを添える。



このまま雨に濡れるよりはましか?・・・・・。



俺はゆっくりと傘をさしながら歩き始めた。