長年会っていなかったと思えないくらい、私達は楽しく食事をしていた。
まるで、あの頃に戻ったみたい。
まあくんに彼女がいなかったように、私もまた、この4年、彼氏や好きな人はできなかった。
心に特別な人がいると、そうなってしまう。
モテるモテないにこだわり、コンプレックスの塊になっていた10代の頃の自分には、想像できなかったことだよ。
オムライスを半分くらい食べ終えた頃、まあくんは言った。
「吉住さん、知ってる?
人の脳って、4年ごとに生まれ変わるんだって」
「生まれ変わる?」
突然どうしたんだろう?
まあくんは意味ありげな言い方で、
「詳しいことは忘れたけど、脳に関する記憶の整理とかなんだとかの原理で、人は4年ごとに生まれ変わるらしいよ。
……つまり、4年前にはうまくいかずに別れた男女でも、今ではうまくいく可能性があるってこと。
記憶や考え方が、4年経つと大々的に切り替わるってことみたい」
「ふーん?」
難しいことは分からないけど、理屈はわかる気がした。


