まあくんがそこまで話し終えると、
「お待たせしました~」
注文していたオムライスが運ばれてきた。
続いて、まあくんが注文していた物も。
店員の登場でまあくんの話に浸る余韻(よいん)がなくなったなぁと内心ガッカリしつつまあくんの皿を見ると、私と同じオムライスが乗っていた。
「まあくん、オムライス好きだっけ?」
「好きですよ。
吉住さん、俺のこと知らなさすぎです。
バイトの休憩中、あれだけ一緒にまかない(バイトの食事)食べてたのに」
「そっ、それは……」
慌てる私を見て、まあくんはホッコリと笑った。
「吉住さんて、相変わらず年上っぽくないっすよね。
今でもまだ、階段でよろけてヒール落としたりします?」
私のスーツ姿を見て、まあくんはニヤリと笑った。
「失礼な! さすがに慣れたよ。
もうすぐ就職して一年経つんだから」
「あはは!
吉住さん、ムキになるクセは相変わらずだね。
可愛いっ」
「まあくんも、そうやって大人をからかって面白がる子供っぽさは、ちっとも変わってないね」
私も負けじと反撃してやった。


