まあくんはまっすぐこっちを見て、語気強く言った。
「ハート型以外のチョコだったらあきらめるって自分で言ったのに、全然あきらめられなくて……。
星型チョコをもらったっていうのに、未練がましく吉住さんを待っちゃってました」
「え……?」
「本当は、会いたくて会いたくて、仕方なかった……。
でも、吉住さんを困らすだけなら会うわけにいかないし、迷惑かけたくないから、ずっと我慢してました」
信じられなかった。
「あれから4年も経つんだよ?
まあくんだって、彼女とかできてたんじゃない?」
「いえ。それが全然なんすよ。
友達に女の子紹介されたり、サークルの新歓コンパとか、そういう、彼女ができそうなキッカケとか出会いは色々ありましたけど、俺にはそういうの向いてないみたいで」
まあくんは気まずそうに苦笑する。
「好きになった人の存在が大き過ぎました。
違う人と付き合って忘れられるほど、吉住さんへの気持ちは簡単なものじゃなかったみたいです」


