4年、待ってた。


芳と別れてからすぐバレンタインがやってきたので、私はまあくんに手作りチョコをあげた。

「ハート型のチョコなんてもらったら、いつまでも期待しちゃうんで。

振るつもりなら、ハート型以外のチョコをください。

どんなチョコをもらっても、吉住さんの本音、大切に受け止めますから」

まあくんの言葉がどれほど本気で深いものなのかは分からなかったけど、私はまあくんの告白に素直になれず、星型のチョコを渡したのだった。

あの夜二人で見上げた満天の星。

吸い込まれそうだった夜を思い浮かべて……。


まあくんと恋愛できたらいいなと思わなくもなかったけど、ハート型のチョコをあげて、気楽な関係を壊すのもこわかった。

まあくんにはいつまでも、グリ友兼弟的なバイトの後輩でいてほしかった。